窪田空穂生家将棋教室

2019年11月9日(土)


今年の長野は台風19号で、道路が線路があちこち崩落、寸断。

まだまだ被害がある中で、集まってくれた子どもたち。

窪田空穂生家将棋教室が始まりました。


開会式が始まりました。まずは、石川先生のご挨拶。

 

今回の講師の先生方は・・

石川陽生七段 小林宏七段 

田中悠一五段 長沢千和子女流四段(午前のみ)

野島崇宏指導棋士四段


模範対局

窪田空穂生家将棋教室恒例の「模範対局」

子どもたちにプロ棋士の醸す空気を味わってもらうため、教室が開始された19年前から継続して「模範対局」の見せていただいています。

 

小林宏七段と野島指導棋士四段の対局。

解説は田中悠一先生と長沢千和子女流四段。

進行は石川陽生七段です。石川先生のお話をしっかり聞いているこどもたち。

田中先生「指す前に心を整えるためにも、駒はしっかりきれいにならべてスタートしましょう」


模範対局終了後、「駒のしまい方」を教えていただきました。

プロ棋士の所作を身を乗り出して見ているこどもたち。


指導対局

石川陽生七段。

窪田空穂生家将棋教室は今年で19年になります。

長い間長野の子どもたちを指導し、見守ってくれている空穂教室のおとうさんのような先生です。

 

石川先生からのひとこと。

今日は「七段って何?」「上座って何?」という質問がありました。僕らは将棋の言葉、「術語」を普通に使っています。わからないことがあったらなんでも聞いてください。将棋の術語というのは将棋を覚えたり理解するためには大事なものです。意味がわかるだけでも将棋が強くなると思います。

 

 


小林宏七段。

小林先生は、感想戦で大きな声で褒めてくださいます。

うれしくてちょっと恥ずかしい。でもうれしい・・・。

 

小林宏七段からのひとこと

今日一番感心したのは、みんなの姿勢がとてもよかったことです。今は椅子と机が多くて、畳の会場というのは少ないのですが、正座で指している子がいっぱいいました。

姿勢を良くすると将棋盤も全体が見えますから、しっかり考えることができます。またみなさんと指すのを楽しみにしています。


田中悠一五段

今回で23回目のご登場です。

 

田中悠一五段からのひとこと。

空穂教室は毎年参加させていただいていますが、今日は指導将棋をしていた中で初心者という人がいなくて、長年続けていた効果かな。と思います。みんな形も良くて、模範対局のときも言いましたが、あいさつとか、駒をしっかりマス目に、とか我々長年やっているところを、いいところを真似してくれていることを嬉しく思いました。また、ここで友達をたくさん作ってくれると嬉しいです。


いつまでも少女のような可愛らしさをたたえている長沢千和子女流四段。

強い中学生女子選手へのご指導、楽しそうでした。

 

長沢千和子女流四段からのひとこと

みなさんの「一所懸命に指す」という姿勢がとてもよかったです。

これからのみなさんの成長がとても楽しみです。


野島崇宏指導棋士四段

野島先生は、駒の動かし方からアマ上段者まで指導のスペシャリスト。

都心を中心に関東で指導をされています。→野島先生のページ

 

野島崇宏指導棋士四段からのひとこと

私も感心したことがありました。朝の模範対局、小林先生との将棋。私の四間飛車に小林先生が棒銀戦法でしたが、そのまんまの棋譜を再現した子がいました。あと一歩で攻め潰されそうになりました。

あと、、先生が気が付かないハッとするような手を指す子がいました。そういうひらめきをこれからも大事にしていってください。


野島先生が奨励会員だったときに、幹事だったのが小林先生。

縁があるおふたりが偶然指導対局の感想戦に入りました。

(それを偶然撮影できました・・・幸せ・・・)


初心者講座は塩尻支部の先生が担当。

Tシャツに書いてある文字は見なかったことにしよう・・・(笑)

子どもたちの理解にあわせて、駒の動かしかたから教えてました。


午前の部が終了しました



昼食後のひととき。

田中先生は、午後の「うでくらべ大会」の賞品にサイン。

石川先生、小林先生、野島先生は熱心に本をご覧になっています。

先生方がご覧になっていた本。

これらの本では「棋士」のお仕事が紹介されています。

小中学校や公共図書館の児童書コーナーに置いてある本ですので、みなさんも読んでみてください。



午後の部

午後は小中学生対象の「うでくらべ大会」があります。

今回は田中悠一先生直筆サイン入りのトートバッグが、敢闘者に贈られます。

子どもたちのモチベーション↑↑


うでくらべ大会

塩尻支部の仲良し先生。

今日は白黒の双子コーデです。

塩尻支部の土屋副支部長。

参加者が奇数だったので大会に飛び入り参加。



窪田空穂生家将棋教室事務局長の山下同先生。

山下先生は空穂教室の設立から大きく関わってきてくださっているすごい先生。

普段は木曽楢川小学校の教頭先生をされています。

子どもたちも大人も棋士の先生方も、みんな、山下先生が大好き。

来年は空穂教室も20周年。

空穂記念館の館長先生と打ち合わせ!?楽しみです!


指導対局(高校生以上優先)

石川先生に教えていただいているのは、塩尻市部の「MSG総統」こと丸山先生。

丸山先生の運営する「MSG掲示板」は、情報発信もさることながら県内学生大会をずっと記録されているのでいつか一冊の本にまとめていただけたらな・・・などと思っています。

 

長野県将棋情報サイトにも丸山先生の過去の高校将棋勝負集を保存しています。



だんだん女性の参加も増えてきました。


そろそろ終わりの時間です。

小林先生と長野県中学生女子選手との感想戦。熱が入ってなかなか終わりません。

離れたところで眺めて待っている先生方。

 

その間にちゃっかり女性ファンとピースサインでツーショットの野島先生。

「けしからん」と注意しに行く田中悠一先生。

 

(嘘です。話を盛りました)


閉会式

「うでくらべ大会」の上位入賞者に賞状が贈られました。

おめでとうございます!


続いて先生からの講評。

代表して田中悠一先生。

そして、田中先生から大会参加者へのプレゼント。

小冊子をたくさん持ってきてくださったので、参加者全員いただけました。

うれしいね。よかったね。

そして気になるトートバッグは・・・彼の手に!

これからも将棋を楽しんでください。


来年は20周年。なにか特別なことが起こりそうです。

レポート制作:長野県将棋情報サイト

 

 

 

 

 


田中悠一先生のお写真をどうぞ

今回もたくさん撮らせていただきました。全国の田中悠一五段ファンに届け!


管理人より

最後に本の紹介をさせてください。

お昼休みにあと2冊、先生方がご覧になった本です。

ライバル おれたちの真剣勝負 はまなかあき・著

 

将棋をテーマにした児童書はあまりありません。

この本は平成22年に出版されました。現在は絶版です。

 

面白いのでぜひ読んでほしいです。

近隣の図書館で探してみてください。。

 

長野県立図書館の横断検索機能を使うと便利です。

【2021年12月1日追記】

 

12月15日(水)に上記 『ライバル おれたちの真剣勝負』が

角川つばさ文庫から復刊になりました!

歴史漫画タイムワープシリーズ・戦国時代へタイムワープなどでおなじみのトリルさんの挿絵も見どころ!

 

書店で購入できます!おすすめです!

 

『ライバル おれたちの真剣勝負』


天盆 王城夕紀・著(中公文庫)

 

将棋に似た盤技「天盆」をめぐるファンタジーです。

 

これはもう、文句なしに面白い!

中学生以上。小学生も高学年なら充分読めると思います。

長野県将棋情報サイトのイチオシ本です。

 

本屋さんで手に入ります。ぜひ!