令和3年度長野県高等学校将棋冬季研修会

主催:長野県高等学校文化連盟将棋専門部

令和4年1月9日(日)

佐久平交流センター


コロナ禍で、高校生の将棋大会も縮小や中止・・・。

将棋大会ができずに悔しい思いをしている生徒たちを前に、なんとかできないか。と高校将棋班顧問の先生方が模索し開催にこぎつけた冬季研修会。

県内各地から高校生が集まり交流し、午後からはプロ棋士3名を迎え指導対局をしていただくというビッグイベントが開催されました。

午後1時20分。棋士による指導対局です。

指導してくださるのは

長野県出身棋士 田丸昇九段

塚田スペシャルでおなじみ 塚田泰明九段

新進気鋭の若手 長谷部浩平四段です。


田丸昇九段(カメラ目線いただきました!)

 

田丸先生は地元紙『信濃毎日新聞』でアマチュア棋戦の解説を書いてくださっています。

将棋のほかに選手のひととなりをあたたかく軽やかな筆致で解説の中で紹介くださっています。ちょうどこの日の新聞(1月9日付け)から『全日本アマ名人戦・予選リーグ』奥村龍馬(長野県)と野中匡俊(徳島県)の第一譜がはじまりました。

田丸先生には著作もたくさんあり、特に「すぐに役立つシリーズ」は長野県高校将棋班に必携と、某高校顧問がおっしゃっていました。


塚田泰明九段

1986年、当時六段の塚田先生は22連勝という連勝新記録を出しました。

当時の記事がペンクラブログにありました。

この時はまだ名前がなかったようですが、「塚田スペシャル」で有名な先生です。

奥様と娘さんも女流棋士というプロ一家としても有名です。


長谷部浩平四段

1994年生まれ27歳の新進気鋭の若手棋士です。

長谷部先生も昨年戦法書を出版されました。

「対中飛車 一直線穴熊」

高校生たちと年齢が近いこともあってか、終始楽しそうにご指導されていました。


企画・運営・引率してくださった高校の先生方。

 

参加校は、野沢北高校 上田高校 佐久長聖高校 松本第一高校 屋代高校 松本県ヶ丘高校 伊那北高校

高校生の参加は29名でした。 


指導対局を待っている間は、他校の生徒との交流戦。

顧問の先生がおっしゃっていました。

「以前はこういう機会が普通にあったんですよね・・・幸せだなあ」

 

生徒の皆さんもきっと同じように思っているはず。

1月27日~29日に徳島市で開かれる高校新人戦に出場する選手の姿も。

がんばってください!


この日は「軽井沢佐久支部将棋練習会」も併催でした。

支部会員のベテランの先生方も高校生に負けじと熱戦を繰り広げられていました。


コロナ感染予防対策として、パーテーションが用意されていました。

なんと、顧問の先生方の手作り!

すべての対局終了後に、手指と盤駒の消毒を行いました。


青い空。風もなく穏やかな一日。

しかし標高700メートル超えの佐久は寒い!

(換気のため窓が開いています)

窓の外に見えるのは佐久市のシンボル「平尾山」

 

 

指導対局でプロの技を堪能し、他校のライバルと腕を磨く。

夢のような冬季研修会でした。

長野県の高校生たちがますます活躍しますように!

 

東京から来て下さった田丸先生、塚田先生、長谷部先生

ありがとうございました。